不動産用語集
あ行
IHクッキングヒーター
IHとは、Induction Heaterの頭文字を取ったもので、「電磁誘導加熱器」という意味である。
頭金
購入代金を分割して支払うときに最初に支払う代金。通常、商品引き渡しの際に支払われる。頭金は、以後支払う分割代金よりも多額であることが多い。
アパート
英語の「アパートメント(apartment)」を略した言葉。
わが国では1階建てもしくは2階建ての共同住宅で、建築構造が木造または軽量鉄骨構造のものを一般的に指している。
RC
「Reinforced Concrete」の頭文字を取ったもの。
「鉄筋コンクリート構造」という意味である。
移住
住む場所を移すこと。生活の本拠地を移転する場合を言う。明確な定義はないが、「地方移住」「海外移住」のように使われる。
一戸建て
独立した一軒の家屋がひとつの住戸となっている住宅。「戸建て」も同じ意味である。これに対して、複数の住戸で構成される建物を「集合住宅」「共同住宅」という。
イニシャルコスト
初期費用のこと。イニシャル(initial)は英語で「初めの」「最初の」、コスト(cost)は「費用」「経費」。建物でいうと建築費用が【イニシャルコスト】これに対して維持管理費用が【ランニングコスト】。
違約金
不動産の売買契約では、当事者の一方が債務を履行しない場合には、債務の履行を確保するために、その債務を履行しない当事者が他方の当事者に対して、一定額の金銭を支払わなければならないと定めることがある。
このような金銭を「違約金」と呼んでいる。
ウィークリーマンション
短期間の居住のために賃貸されるマンションをいう。「短期賃貸マンション」ともいわれる。
家具、家電製品、食器・調理器などが備わっていて、一時的な滞在の便を満たすことができる。また、賃貸住宅に比べて賃貸借の手続きが簡単である。
売主
不動産の売買契約において、不動産を売る人(または法人)を「売主」という。
上物
土地の上に建物が存在しているとき、この建物を「上物」と呼ぶ。
なお、不動産広告においては、土地の上に家屋が存在する場合について「上物あり」と表現することがある。
エクステリア
日本の建築業界や不動産業界では、建物の外まわりに設置される工作物を総称して「エクステリア」と呼んでいる。本来は、建物の外観や建物の外壁を指す言葉である。住宅の場合具体的に言えば門扉、塀、生垣、庭、カーポートなどのことである。
LPガス
可燃性炭化水素を圧縮し液化した燃料で、Liquefied Petroleum Gasの略語。日本では「液化石油ガス」と訳され、「プロパンガス」も同じ意味で使われている。
ALC造
ALC造とは、ALC製のパネルを使用した建築構造のことである。以前は高級戸建住宅の外壁や間仕切りをALCとすることが多かったが、最近では賃貸マンションにもALC造が多用されるようになった
温水洗浄便座
温水を噴出して肛門等を洗浄する機能のある便座。洗浄強度の調整のほか、乾燥や脱臭などの機能が付加されている場合もある。「ウォシュレット」「シャワートイレ」などの商標があり、これらの商標で呼ばれることも多い。
オートロック
ドアを閉じると自動的に施錠するしくみ。和製英語で、英語ではautomatic door lock(オートマチック ドア ロック)が一般的。
オーナーチェンジ
賃貸住宅の所有者が、賃借人が入居したままその建物を売却することをいう。購入者は新たに賃借人を見つける必要がなく、投資用のワンルームマンションでよく使われる方法である。その際に、賃借人から預かっている敷金の引渡しや建物の管理ルールの引継ぎなどに注意が必要である。
か行
買取再販
既存住宅を買い取り、リフォーム工事を実施した上で販売する事業形態をいう。
貸主
不動産の賃貸借契約において、不動産を貸す人(または法人)を「貸主」という。
瑕疵保険
瑕疵が発見されたときにそれによって生じた損失を補填することを、あらかじめ約束すること。不動産に瑕疵があった場合には、売主が買主に対して瑕疵担保責任を負うのが原則であるが、それを補完するために、第三者が、瑕疵により発生した一定の損害を負担する仕組みがある。これが瑕疵保証である。
管理委託契約
管理組合がマンション管理会社に対して、分譲マンションの管理を委託する契約のこと。
このとき、マンション管理会社がマンション管理法に定める「マンション管理業者」であるならば、次のことを行なう義務がある。
管理会社
不動産所有者の委託により、その所有する不動産の管理業務を行なう企業をいう。管理業務の内容は、大きく分けて、設備の保守・点検、防火・警備など(作業の実施)、賃料や共益費の徴収、諸料金の支払いなど(経理事務)、テナントの募集、賃料の改定、修繕計画の立案など(経営的業務)がある。このように幅広い業務があり、そのための技術も多様であることから、その一部を受託することが多い。
管理費
賃貸マンション・アパート、貸家において、借主が貸主に対して毎月支払う金銭であって、賃貸物件の管理のために必要とされる費用のこと。
「共益費」と呼ばれることもある。
カーポート
屋根と柱のみで壁がない簡易な自動車車庫をいう。英語のCarport。
カーポートは、車庫と違い建物ではないが、青空駐車場と違って雨を避けることができる。
既存住宅
「中古住宅」も同義。居住に供されているまたは供されたことのある住宅をいう。既存住宅に関しては、品質確保や流通の円滑化に資するため、既存住宅品質表示、既存住宅状況調査、既存住宅売買瑕疵保険などのしくみが整備されている。
客付
不動産業界用語の一つで、売却を依頼された不動産の買い手を見つけることをいう。依頼された不動産会社が自らそれに当たるとは限らず、他の不動産会社の紹介で買い手が見つかることも多い。一方、売却を依頼されることを「元付け」という。
共益費
賃貸集合住宅の入居者や事務所ビルのテナントが、建物の賃料とは別に負担する費用。建物全体の清掃や補修、警備等の費用、建物の共用部分に関する付加使用料など、入居者やテナントが分別して負担することが難しい費用が対象となる。支払いは月払いするのが一般的である。尚、法律上の用語としても「共益費」が使われることがあるが同一の債務者に対する各債権者に共通の利益のために要した費用のことである。例を挙げると、ある債権者が債務者の財産を保存すればそれは他の債権者に利益にもなるので、そのための費用は共益費として、他の債務者に優先して弁済を受けることができるとされる。建物の賃借人が負担する共益費は、これとは全く別のものであるから、注意を要する。
近隣商業地域
都市計画法第9条で「近隣の住宅地の住民に対する日用品の供給を行うことを主たる内容とする商業その他の業務の利便を増進するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は原則として60%または80%である。容積率の限度は100%から500%の範囲内(6種類)都市計画で指定される。この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
【建築できるものは以下となる】
・住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
・幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校、病院、公衆浴場、老人ホーム
・店舗(面積の制限なし)
・事務所(面積の制限なし)
・危険や環境悪化の恐れが少ない作業場面積が150平方メートル以下の工場
・ホテル・旅館(面積の制限なし)
・ボーリング場・スケート場・ゴルフ練習場・カラオケボックス・パチンコ屋・麻雀屋等(面積の制限なし)、客席が200平方メートル未満のミニシアター
・自動車教習所(面積の制限なし)
・倉庫業の倉庫
【建築できないものは以下となる】
・上記に挙げたもの以外の工場
・上記に挙げたもの以外の遊戯施設・風俗施設
空室対策
賃貸住宅やビルの経営において、賃借人(テナント)がいない住戸(空室)を解消することまたはそのための方策をいう。
クッションフロア
表面と裏地の間に緩衝材をはさんだ、床に敷くためのシート。弾力性と耐水性にすぐれ、歩きやすく掃除もしやすい。
クーリングオフ
消費者を保護するための措置で、一定期間、無条件で契約の申込みの撤回または解除ができる制度をいう。訪問販売、電話勧誘販売などに適用されるが、一定の宅地建物の取引もその対象となる。クーリングオフの適用があるのは条件がある。
1.宅地建物取引業者が自ら売主となる宅地建物売買契約において、
2.その事務所やそれに準ずる場所以外の場所で申込みや締結がされた場合であり、
3.撤回または解除ができるのは8日間以内
である。その理由などを示す必要はなく、発信日を明確にすれば良い。撤回または解除は書面で通知しなければならない。売主はその通知があった時には、速やかに手付金等受領した金銭を返還しなければならない。
競売
債権者が裁判所を通じて、債務者の財産(不動産)を競りにかけて、最高価格の申出人に対して売却し、その売却代金によって債務の弁済を受けるという制度のこと。
建ぺい率
敷地面積に対する建築面積(建物の水平投影面積)の割合(%)のことをいう。
例を挙げると、敷地面積が100平方メートル、その敷地上にある住宅の建築面積が50平方メートルならば、この住宅の建ぺい率は50%ということになる。原則として用途地域ごとに、都市計画によってあらかじめ建物の建ぺい率の限度は、指定されている。
原状回復
ある事実がなかったとしたら本来存在したであろう状態に戻すことをいう。例えば、契約が解除された場合には、一般に契約締結以前の状態に戻さなければならないとされる(原状回復義務を負う)。また、損害賠償の方法として、金銭で補償するのではなく損害が発生する以前の状態に戻す方法(原状回復による賠償)が認められる場合がある。
工業専用地域
都市計画法第9条で「工業の利便を増進するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は都市計画により30%から60%の範囲内(10%きざみ)である。また容積率の限度は100%から400%の範囲内(5種類)で都市計画で指定されている。この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
【建築できるものは以下となる。】
・公衆浴場
・店舗(面積の制限なし、ただし飲食店等を除く)
・事務所(面積の制限なし)
・工場(面積の制限なし)
・カラオケボックス
・自動車教習所(面積の制限なし)
・倉庫業の倉庫
【建築できないものは以下となる。】
・住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
・幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校、病院
・老人ホーム
・飲食店等
・ホテル・旅館
・ボーリング場・スケート場・ゴルフ練習場、パチンコ屋・麻雀屋、映画館・劇場、料理店、キャバレー、個室付浴場
工業地域
都市計画法第9条で「主として工業の利便を増進するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は原則として50%または60%である。容積率の限度は100%から400%(5種類)の範囲内で都市計画で指定される。この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
【建築できるものは以下となる。】
・住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
・公衆浴場、老人ホーム
・店舗(面積の制限なし)
・事務所(面積の制限なし)
・工場(面積の制限なし)
・ボーリング場・スケート場・ゴルフ練習場・カラオケボックス・パチンコ屋・麻雀屋等(面積の制限なし)
・自動車教習所(面積の制限なし)
・倉庫業の倉庫
【建築できないものは以下となる。】
・幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校、病院
・ホテル・旅館
・映画館・劇場、料理店、キャバレー、個室付浴場
公図
登記所に備え付けられている地図で土地の位置、形状や隣接地との位置関係が分かるように表示されたもの。閲覧し、写しを取ることができる。
公道
公共の用に供されている道路のことをいう。公道に含まれるのは道路法の道路(高速自動車国道、国道、都道府県道、市町村道)のほか、農道、林道なども対象となる。公道の交通に対しては、道路交通法が適用される。これに対して、「私道」とは私的に所有・利用される道路をいう。尚、建築基準法においては、位置指定道路や2項道路の私道等が「道路」とされる場合があり、このような道路も公道と呼ぶことがあるので注意が必要である。
固定資産税
毎年1月1日現在において、土地・家屋等を所有している者に対し、市町村が課税する地方税のこと。固定資産税の税額は原則固定資産税課税標準額の1.4%となっている。但し、一定の新築住宅については固定資産税額の軽減措置が実施されている。また、住宅用地については固定資産税課税標額そのものが6分の1または3分の1に圧縮されている。納付方法は年度初めに市町村から土地・家屋の所有 者対して、固定資産税の「納税通知書」が送付されてくる。毎年1月1日において、固定資産課台帳に所有者として登録されている者に課税される。従って、不動産売買が行われて、それが年の途中で所有者が変わった場合であっても、納税義務者は元の所有者となる。こうした場合不動産売買契約書において、その年度分の固定資産税額の一部を新所有者が負担するという特約を設けることが多い。
さ行
サブリース
賃借人が第三者にさらに賃貸することである。特に、住宅の管理事業者が賃貸住宅の所有者から住宅を一括して賃借し、それを入居者にさらに賃貸するという賃貸住宅経営の方法をいうことが多い。一括して賃借する事業者を、サブリース事業者という。賃貸住宅の所有者は、賃借人の募集、家賃の設定や改定、住宅の管理などの業務に責任を負うことなく賃貸料を得ることができるが、その分管理費が通常の賃貸より上回ることも少なくはない。サブリース事業者と明確にしておく必要があるのリスク分担や空室の取扱いなどについてである。
35条書面
重要事項説明書と同じでそれを参照。重要事項説明に当たって35条書面を交付するのは宅地建物取引士である。一方37条書面は建物取引業者が交付する。
37条書面
不動産取引に関与して宅地建物取引業者が契約が成立した場合に、当該業者が取引当事者に交付しなければならない書面のことをいう。書面の交付は、宅地建物取引業法第37条の規定に基づく義務である。交付する書面には、法律に定める主要な契約内容(売買・交換の場合と賃貸借の場合とで異なる)を記載するとともに、宅地建物取引士が記名押印しなければならない。尚この書面の交付は、契約書(宅地建物取引士の記名押印があるもの)の交付によって満たすことができる。
敷金
建物の借主が、賃料その他賃貸借契約上の債務を担保するため、貸主に交付する金銭をいう。
敷金は、契約が終了した場合に、未払賃料等があればこれを控除したうえで借主に対して退去後に返還される。
借家
借りて住む家屋。「借家する」と言うように、家を借りることを指す場合もある。これに対して、自らが所有して住む家屋は「持ち家」である。
修繕積立金
管理組合が管理費とは別に共用部分や付属施設などの修繕を目的とした長期計画に従って修繕を実施するために、区分所有者から毎月徴収した金銭を積み立てたものである。
管理費と同様、一般的に専有部分の専有部分の面積の割合で月額料金が定められている。
商業地域
都市計画法第9条で「主として商業その他の業務の利便を増進するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は原則として80%である。容積率の限度は200%から1300%の範囲内(12種類)で都市計画で指定される。この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
【建築できるものは以下となる。】
・住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
・幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校、病院、公衆浴場、老人ホーム
・店舗(面積の制限なし)
・事務所(面積の制限なし)
・危険や環境悪化の恐れが少ない作業場面積が150平方メートル以下の工場
・ホテル・旅館(面積の制限なし)
・ボーリング場・スケート場・ゴルフ練習場・カラオケボックス・パチンコ屋・麻雀屋等(面積の制限なし)、映画館・劇場(客席面積の制限なし)、料理店、キャバレー、個室付浴場
・自動車教習所(面積の制限なし)
・倉庫業の倉庫
【建築できないものは以下となる】
・上記に挙げたもの以外の工場
新築住宅
住宅が建てられて1年未満であること、かつ誰も住んだことがない住宅のことを言う。
住宅瑕疵担保履行法
品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)によって、新築住宅の売主には10年間の瑕疵担保責任が課されている。しかしこのような法律があったところで、売主に十分な資力が無ければ瑕疵担保責任が履行されず、住宅の買主の保護が図れなくなる。そこで品確法による瑕疵担保責任の履行を確保するため、住宅瑕疵担保履行法により、売主(宅建業者)に資力確保義務が課されることとなった。
準工業地域
都市計画法第9条で「主として環境の悪化をもたらす恐れのない工業の利便を増進するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は原則として50%、60%または80%である。容積率の限度は100%から500%の範囲内(6種類)で都市計画で指定される。この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
【建築できるものは以下となる。】
・住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
・幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校、病院、公衆浴場、老人ホーム
・店舗(面積の制限なし)
・事務所(面積の制限なし)
・工場(面積の制限なし・ただし危険性が大きいか、または著しく環境を悪化させる恐れのある工場を除く)
・ホテル・旅館(面積の制限なし)
・ボーリング場・スケート場・ゴルフ練習場・カラオケボックス・パチンコ屋・麻雀屋等(面積の制限なし)、料理店、キャバレー
・自動車教習所(面積の制限なし)
・倉庫業の倉庫
【建築できないものは以下となる】
・個室付き浴場
・危険性が大きいか、または著しく環境を悪化させる恐れのある工場
準住居地域
都市計画法第9条で「道路の沿道としての地域の特性にふさわしい業務の利便の増進を図りつつ、これと調和した住居の環境を保護するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は原則として50%、60%または80%である。容積率の限度は100%から500%の範囲内(6種類)で都市計画で指定される。この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
【建築できるものは以下となる】
・住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
・幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校、病院、公衆浴場、老人ホーム
・店舗(面積の制限なし)
・事務所(面積の制限なし)
・危険や環境悪化の恐れが非常に少ない作業場面積が50平方メートル以下の工場
・ホテル・旅館(面積の制限なし)
・ボーリング場・スケート場・ゴルフ練習場・カラオケボックス・パチンコ屋・麻雀屋等(面積の制限なし)、客席が200平方メートル未満のミニシアター
・自動車教習所(面積の制限なし)
・倉庫業の倉庫
【建築できないものは以下となる】
・上記に挙げたもの以外の工場
・上記に挙げたもの以外の遊戯施設・風俗施設
スキップフロア
1.勾配のある土地、または住宅の一部を地下とする場合等で、建築物の室内において、半階ずらした床を設け、空間に変化を付ける空間構成手法。室内に段差が生じるため、バリアフリーには適さない。2.集合住宅において、1または2階おきに廊下を設け、エレベーターは廊下のある階にだけ停止し、その上下階の住戸へは階段を利用するようにした型式。廊下のない階ではプライバシーが確保でき、通風も良い。また、エレベーターの停止階が少ない分だけ、その分のエレベーターホールが不要、通路面積も小さくできるといった利点もある。
筋かい
軸組の垂直面において、垂直材(柱)と水平材(胴差し・土台など)を対角線に沿って斜めにつなぐ材のことをいう。筋かいを入れることによって、軸組が水平方向の力に対抗できるようになり、構造強度が増す。建築基準法施行令第45条では、筋かいの基準を設けるとともに、筋かいと柱・土台等の緊結を「金物」ですることを義務付けている。なお、平成12年6月1日に施行された建設省(現国土交通省)告示第1460号により、筋かい端部における仕口(筋かいと柱・土台等との接合部のこと)の接合方法が具体的に厳しく規定された。この結果現在、筋かい端部の接合部において事実上、Zマーク金物(またはそれと同等以上の性能を有する金物)の使用が義務付けられている。
すまい給付金
消費税率引き上げによる住宅取得者の負担をかなりの程度緩和するため創設した制度である。住宅ローン減税は支払っている所得税等から控除する仕組みである。そのため収入が低いほどその恩恵を受けることができない。この制度は住宅ローン減税の拡充による負担軽減効果が充分に及ばない収入層に対して負担の軽減をはかる制度といえる。そのため、収入によって給付額が変わる仕組みとなっている。
成年後見人
成年被後見人を保護するために、家庭裁判所が職権で選任する後見人のことをいう。成年被後見人の財産を管理し、法律行為について成年被後見人を代理する権限を持つ。
セットバック
建築基準法第42条第2項の規定により道路であるものとみなされた幅4m未満の道のことを2項道路というが、その道路に接する場合において、建物を建築・再建築する際、道路の中心線から2mとなるよう敷地の一部を後退させることをいう。セットバックした部分は道路とみなされ、自身の土地でありながら一定の部分には建物を建築することはできない。
専有面積
区分所有建物において、それぞれの区分所有者が単独で所有している建物の部分のことを専有部分と呼ぶ。専有面積とはこの専有部分の床面積のことである。従って、区分所有者が単独で所有している専有部分の床面積のことを専有面積といい、具体的には各住戸の内部空間の床面積を指している。分譲マンションの販売広告では一般的に「専有面積60平方メートル、他にバルコニー5平方メートル」のように床面積を表示していることが多い。法律的にはバルコニーは「共用部分」とされているがそれぞれの住戸に付属しているように見えるバルコニーは専有面積から除外される扱いとなる。尚、区分所有建物の場合、専有面積には「内法」と「壁心」という2種類の計算方法が存在し、両者の計算方法による専有面積の大きさは異なったものとなるので注意する必要がある。
相続登記
土地建物の権利者(または権利の割合)が相続の発生に伴って変わった場合に、その権利の変更を登記することをいう。
損害賠償額の予定
不動産の売買契約において、当事者の一方が債務を履行しない場合に備えて、あらかじめ損害賠償の金額を取り決めておくことがある。このように賠償金額が予定されていることを「損害賠償額の予定」と呼ぶ。契約に盛り込むことにより、売買契約の当事者は、将来に債務の不履行が発生した場合には、所定の金額の損害賠償を請求できるというメリットがある。(実際の損害額を立証しなくても良い。)また、実際の損害額が、予定された賠償額よりも少ない場合であっても、債務を履行しない債務者には予定された賠償額を支払う責任が生ずるので、債務者にとっては過剰な支払いとなる可能性がある。このように一方が損をする可能性もあるため宅地建物取引業法では、宅地建物取引業者が売主となる宅地建物の売買契約において、「損害賠償額の予定」と「違約金」との合計額が売買代金の2割を超えてはならないと定めている。この宅地建物取引業法のお陰で、売買取引に精通していない一般の買主が不利にならないように保護されている。ただし宅地建物取引業者同士の売買取引については、この宅地建物取引業法は適用されない。
造成宅地防災区域
宅地造成に伴う災害で、相当数の居住者その他の者に危害を生ずるものの発生のおそれが大きい一段の造成宅地の区域。一定の基準に該当するものを造成宅地防災区域として指定することが出来る。都道府県知事等が造成宅地防災区域内の造成宅地の所有者等に対し、災害防止のための擁壁等を設置するなどの責務を負うほか、災害の防止のため必要な措置を講じるよう勧告や改善命令を行なうことがある。
た行
第一種住居地域
都市計画法第9条で「住居の環境を保護するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は原則として50%、60%または80%である。また容積率の限度は100%から500%の範囲内(6種類)で計画都市で指定される。この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
【建築できるものは以下となる】
・住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
・幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校、病院、公衆浴場、老人ホーム
・店舗(3,000平方メートル以下のものに限る)
・事務所(3,000平方メートル以下のものに限る)
・危険や環境悪化の恐れが非常に少ない作業場面積が50平方メートル以下の工場
・ホテル・旅館(3,000平方メートル以下のものに限る)、
・ボーリング場・スケート場・ゴルフ練習場等(3,000平方メートル以下のものに限る)
・自動車教習所(3,000平方メートル以下のものに限る)
【建築できないものは以下となる】
・上記に挙げたもの以外の店舗
・上記に挙げたもの以外の事務所
・上記に挙げたもの以外の工場
・上記に挙げたもの以外のホテル・旅館
・上記に挙げたもの以外の遊戯施設・風俗施設
・上記に挙げたもの以外の自動車教習所
・倉庫業の倉庫
第一種中高層住居専用地域
都市計画法第9条で「中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は30%から60%の範囲内(10%きざみ)で用途地域で指定され、容積率の限度100%から500%の範囲内(6種類)で都市計画で指定される。この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
【建築できるものは以下となる】
・住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
・幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校、病院、公衆浴場、老人ホーム
・店舗(日用品販売店舗、喫茶店、理髪店、物品販売店舗、飲食店、銀行など)
・2階以下で作業場の面積が50平方メートル以下のパン屋等の工場
【建築できないものは以下となる】
・上記に挙げたもの以外の店舗
・事務所
・上記に挙げたもの以外の工場
・ホテル・旅館
・遊戯施設・風俗施設
・自動車教習所
・倉庫業の倉庫
第一種低層住居専用地域
都市計画法で「低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は30%から60%の範囲内(10%きざみ)で都市計画で指定され、容積率の限度は50%から200%の範囲内(6種類)で都市計画で指定される。また良好な住環境を確保するため、建築物の高さが10m(または12m)以下に制限されていることがこの用途地域の大きな特徴である。これを「絶対高さの制限」と言う。なお制限が10m・12mのいずれになるかは都市計画で定められている。この他にも用途制限(建築できるもの・できないもの)が行われている。
第二種住居地域
都市計画法第9条で「主として住居の環境を保護するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は原則として50%、60%または80%である。また容積率の限度は100%から500%の範囲内(6種類)で都市計画で指定される。この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
【建築できるもの】
・住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
・幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校、病院、公衆浴場、老人ホーム
・店舗(面積の制限なし)
・事務所(面積の制限なし)
・危険や環境悪化の恐れが非常に少ない作業場面積が50平方メートル以下の工場
・ホテル・旅館(面積の制限なし)
・ボーリング場・スケート場・ゴルフ練習場・カラオケボックス・パチンコ屋・麻雀屋等(面積の制限なし)
・自動車教習所(面積の制限なし)
【建築できないもの】
・上記に挙げたもの以外の工場
・上記に挙げたもの以外の遊戯施設・風俗施設
・倉庫業の倉庫
第二種中高層住居専用地域
都市計画法第9条で「主として中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は30%から60%の範囲内(10%きざみ)で都市計画で指定され、容積率の限度は100%から500%の範囲内(6種類)で都市計画で指定される。この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
【建築できるもの】
・住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
・幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校、病院、公衆浴場、老人ホーム
・店舗(2階以下かつ1,500平方メートル以下のものに限る。すべての業種が可能)
・事務所(1,500平方メートル以下のものに限る)
・2階以下で作業場の面積が50平方メートル以下のパン屋等の工場
【建築できないもの】
・上記に挙げたもの以外の店舗
・上記に挙げたもの以外の事務所
・上記に挙げたもの以外の工場
・ホテル・旅館
・遊戯施設・風俗施設
・自動車教習所
・倉庫業の倉庫
第二種低層住居専用地域
都市計画法第9条で「主として低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域とする。」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は30%から60%の範囲内(10%きざみ)で都市計画で指定され、容積率の限度は50%から200%の範囲内(6種類)で都市計画で指定される。また良好な住環境を確保するため、建築物の高さが10m(または12m)以下に制限されていることがこの用途地域の大きな特徴である。これを「絶対高さの制限」という。なお制限が10m・12mのいずれになるかは都市計画で定められている。この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
【建築できるもの】
・住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
・幼稚園、小学校、中学校、高校、公衆浴場、老人ホーム
・店舗(日用品販売店舗、喫茶店、理髪店等のみ)
・2階以下で作業場の面積が50平方メートル以下のパン屋等の工場
【建築できないもの】
・大学、専修学校、病院
・上記に挙げたもの以外の店舗
・事務所
・上記に挙げたもの以外の工場
・ホテル・旅館
・遊戯施設・風俗施設
・自動車教習所
・倉庫業の倉庫
地価公示
土地鑑定委員会が毎年1回標準地の正常な価格を公示し、一般の土地の取引価格に対して指標を与えるとともに、公共事業用地の取得価格算定の基準とされ、また、国土利用計画法に基づく土地取引の規制における土地価格算定の基準とされる等により、適正な地価の形成に寄与することを目的としている。
地勢
比較的広域な視点で捉えた土地の概況のことで、自然環境だけでなく、人工的な改変を含めた総合的な土地の状態をいい、地形・水系・植生・交通網・集落などの要素によって構成される。
仲介手数料
宅地建物取引業者を通して不動産を売買したり、あるいは賃借する場合に、媒介契約にもとづき、宅地建物取引業者に成功報酬として支払うお金のこと。
媒介手数料(媒介報酬)ともいう。
通行地役権
通行地役権とは、通行という目的のために設定される地役権のことである。
津波災害警戒区域
津波が発生した場合に住民等の生命又は身体に危害が生ずる恐れがあり、津波による人的災害を防止するために警戒避難体制を特に整備すべきとして指定された土地の区域をいう(津波防災地域づくりに関する法律)。指定は、国土交通大臣が定める基本指針に基づき、津波浸水想定を踏まえて、都道府県知事が行なう。津波警戒区域内では、津波の発生時における避難施設の指定など、警戒避難のために必要な措置が講じられる。また宅地建物取引業者は、対象不動産が津波災害警戒区域内であるかどうかを重要事項として説明しなければならない。
津波災害特別警戒区域
津波災害警戒区域のうち、津波が発生した場合に建築物が損壊し、又は浸水し、住民等の生命又は身体に著しい危害が生ずる恐れがあると認められ、一定の開発行為および一定の建築物の建築又は用途の変更の制限をすべきとして指定された土地の区域をいう。指定は、国土交通大臣が定める基本指針に基づき、津波浸水想定を踏まえて、都道府県知事が行なう。津波災害特別警戒区域内では、特に防災上の配慮を要する者が利用する一定の施設等を建築するための開発行為や同施設等の建築(用途変更を含む)について、都道府県知事等の許可を得なければならない。また宅地建物取引業者は、対象不動産が津波災害特別警戒区域内であるかどうかを重要事項として説明しなければならないほか、区域内であるときにはそれに伴う開発・建築行為の制限についても説明しなければならない。
定期借家契約
借家契約時に貸主が「期間の満了により契約が終了する」ことを借家人に対して、公正証書などの書面を交付して説明する場合には、賃貸期間が終了すると借家契約も終了し、借家人は退去しなければならないとする契約。
原則として契約の更新はできず、更新したい場合は再契約となる。
テラスハウス
2階建ての連棟式住宅のこと。隣家とは共用の壁で連続しているので、連棟建て、長屋建てともいわれる。各住戸の敷地は、各住戸の単独所有となっている。
田園住居地域
都市計画における住居系用途地域の一つで、農業の利用の増進を図りつつ、これと調和した低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するために定義されている地域。都市計画法に基づく制度である。田園住居地域は、都市の構成要素としての農地を都市計画に本格的に位置付ける制度であって、生産緑地以外の市街化区域内農地について建築等を規制し、農業利用と調和した低層住宅の良好な住居の環境を保護する仕組みである。
登記事項証明書
一個の建物や一筆の土地ごとに記録されている登記記録の全部(または一部)を登記官が公的に証明した書面のことである。従来は紙で登記記録がなされていたためその写しを交付していたが、現在は登記事務が電子化されたため、登記記録は磁気ディスク上に調製されている。この記載事項を公的に証明したものが登記事項証明書である。
登記事項証明書
一筆の土地、一個の建物ごとに記録されている登記記録の全部または一部を、登記官が公的に証明した書面のこと。従来は登記記録(登記用紙)が紙で調製されていたため、その写しを交付しており、これを登記簿謄本と呼んでいた。しかし、現在は登記事務が電子化されたため、登記記録は磁気ディスク上に調製されている。この電磁的な登記記録の記載事項を公的に証明したものが、登記事項証明書である。
道路幅員
車道・歩道だけでなく、路肩、植樹帯、中央帯等を含めた道路構造物全体の幅のことを道路幅員という。道路の幅の広さ。接面道路の幅員は不動産取引にあたっての重要事項説明において、敷地と道路との関係を説明する際に明示される。
な行
内容証明郵便
いつ、いかなる内容の文書を誰からか誰宛に差し出されたかということを、差出人が作成した謄本によって郵便局が証明する制度。注意しておきたいのは郵便局が証明するものは内容文書の存在であり、文書の内容が真実であるかどうかの照明をするものではないことである。
中庭
建築物などで周囲を囲まれた、屋根のない場所(庭、広場)である。
坪庭、アトリウムなど住宅内の屋根のない空間、建物の内側にある庭園、コートハウスの内部空地、複数の建物に囲われて共同で利用する空間など、多様な形態がある。マンションの居住環境を高めるために中庭を設ける場合もある。
納戸
不動産の広告においては窓が無い(窓が小さい)部屋のことを「納戸」と表示している。住宅の居室と言われるものは建築基準法により採光のための窓などを居室の床面積の7分の1以上の大きさで設けなければならないというのがその理由の一つである。最近は納戸というよりはサービスルームと表示されることが多い。
日影規制
建築物に対する斜線制限の一つで、日影の量を一定以下にするよう建築物の高さを制限することをいう。
日影の量は、冬至日において建築物が8時から16時(道の区域内においては9時から15時)までの間に発生する時間で規制され、敷地境界から5m・10mの測定ラインを設定して(ラインは地盤から一定の高さに設定する)、そのラインを越えて一定時間以上の日影を生じさせないようにしなければならないとしている。
入居審査
住宅を賃貸するときに、賃借人としての適否を判断することをいう。貸し主またはその代理人が賃貸契約の締結に先立って行なう作業である。
任意売却
住宅ローンの返済が困難になった場合に、抵当権が設定された住宅を法的手続き(競売)によらないで売却し、その代金によって残債務を解消する方法をいう。
貫
壁面において、柱同士を水平方向につなぐ材のこと。
伝統的な日本家屋の真壁では、貫を利用して壁の下地を設けていた。
抜き行為
ある依頼者(売主・買主・貸主・借主)が、ある宅地建物取引業者との間で媒介契約または代理契約を締結しているにもかかわらず、他の宅地建物取引業者がその依頼者を誘引して媒介契約または代理契約を締結することを
根抵当権
民法の規定に基づいた権利で、継続的取引などによって生じる不特定の債権について定めた限度額を限度として担保する抵当権の事を言う。抵当権とは違い、担保する債権が特定されないことに特徴がある。根抵当権を設定するには、限度額のほか、担保する債権の範囲及び債権者を定めなければならない。
年末調整
所得税は毎月の給料や賞与からあらかじめ概算の税額を差し引いておく仕組みになっており、その概算の税額を源泉徴収税額としている。この税額はあくまで概算としている為1年の終了時点では、普通所得税の過不足が発生する。この過不足を翌年1月の給料において勤労者へもどすことを年末調整と呼んでいる。
農地法
1952年に制定された農地の権利移動や転用の制限、利用関係の調整、遊休農地に関する措置などを定めた農地を守るために定められた法律である。農地法3条・4条・5条では農地・採草放牧地の権利移動および転用について、一定の許可を要することを定めている。
延床面積
建築物の各階の床面積を合計した面積を言う。
延べ面積とも言う。この延床面積の敷地面積に対する割合のことを容積率と呼びます。なお容積率を算出する際は延べ面積から「除外」出来る扱いの床面積があるので注意する必要がある。
は行
ハザードマップ
自然災害による被害予測、避難情報を表示した地図をいう。災害の種類に応じて洪水、津波、火山、土砂、水害などのハザードマップがある。近年災害が増えているので、売買においてはハザードマップを添付することが求められている。
旗竿地
袋地から延びる細い敷地で道路(公道)に接するような土地をいう。土地の形が竿が付いている旗に似ているため旗竿地と称されている。建物の敷地について、建築基準法上の道路に2m以上接していなければならないが、旗竿地についてはその基準を最低限度で満たしている土地である。竿の部分も土地面積に含まれており、建築や解体の際には機械が通りにくいなどの理由により通常より費用が掛かることが多いとされている為地価水準は低くなるのが特徴。
媒介契約
不動産の売買・交換・賃貸借の取引に関して宅地建物取引業者が取引当事者の間に立ってその成立に向けて活動するという旨の契約をいう。売買の場合は売主または買主(賃貸借の場合は貸主と借主)と宅地建物取引業者の間で締結される。
媒介契約は3種類あり一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約となっておりそれぞれに特徴がある。
バリアフリー
身体障害者や高齢者など、体の不自由な人々の行動を妨げる物的・心理的障害を取り除くという意味。その障害となるものを除去し、生活しやすいよう設計されたものである。可能なかぎり段差をつくらず、スロープ等を用いることも手法の一つである。
パントリー
食料品や食器を入れておく小さい部屋、または配膳室のこと。
ひな壇
桃の節句で雛人形を飾る段々状のステージが原意となっている。
宅地を開発する際に平坦に整地できない場合は自然の起伏を活かすか、段々状に土を削ったり(切り土)、盛ったり(盛り土)する。どちらが良いかは一概に言えないが、ひな壇造成された土地の場合、一般に盛土部分の地耐力は切土部分より弱い。またひな壇の上部のほうが、湿気が少ないとされている。
表題登記
一筆の土地または一個の建物に関して、最初になされる表示登記のこと。新築の建物などの場合登記記録そのものが存在していないので、登記記録そのものを新規に作成する手続きが必要になる。この場合、まず表題部を作成する必要があり、このような登記を「表題登記」と呼んでいる。建物の新築の場合は表題登記は建築後1ヶ月以内に申請しなければならないという決まりがある。
表面利回り(不動産投資)
投資対象物件の価格に対する年間家賃収入の割合をいう。ただし物件を維持するための費用等を考慮しない利回りである。不動産投資の収益性を示す指標のひとつになる。これに対して総家賃収入から物件を維持するために必要な諸経費を控除した金額を、物件価格と取得時に負担した諸経費の合計額で除した割合を実質利回りという。表面利回りには維持費用が反映されないことに注意がひつようである。
不動産
不動産とは「土地及びその定着物」のことである(民法第86条第1項)。
定着物とは、土地の上に定着した物であり、具体的には、建物、樹木、移動困難な庭石などである。また土砂は土地そのものである。
不動産買付証明書
不動産の購入希望者が、当該不動産を購入する意思がある旨示す書面。売主または取引仲介者に対して交付する。法的な効果は無い。
不動産登記簿
登記所(法務局、地方法務局、出張所など)に備え付けられた不動産の物的状況や権利関係を公示するための書類をいう。登記簿には土地登記簿と建物登記簿の2種類がある。それぞれの登記簿には表題部、甲区、乙区に区分されていて、表題部には土地または建物の所在地番、面積などが、甲区には所有権に関する事項が、乙区には所有権以外の権利(抵当権、地上権、賃借権等)に関する事項が記載されている。不動産登記簿に記録されている事項は何人も自由にその記録内容を証明した書面んお交付を受ける事ができる。
閉鎖登記簿
一筆の土地やひとつの建物の登記記録が閉鎖された場合、帳簿(または磁気ディスク)に閉鎖された登記記録が保存される。登記記録が閉鎖されるのは土地だと合筆される場合、建物だと滅失した場合などがある。また、登記所がコンピューター化して従来の紙の登記簿が磁気ディスクの登記簿へ置き換えられるのに伴い、紙の登記簿そのものが閉鎖される。こちらも「閉鎖登記簿」という。
壁心
建物の床面積を測定する際、壁の厚みの中心線を想定し、その中心線に囲まれた面積を「床面積」とする考え方の事。「壁芯」と書く事もある。建築基準法では床面積は壁心の考え方を採用しているので、広告やパンフレットは壁心面積で表示されている。一方壁の内側の寸法で測られた面積を内法面積という。
マンション等の区分所有建物は内法面積で登記されるため、パンフレット等の専有面積より実際の登記面積はやや狭くなる。どちらの手法で表記されているのか、注意しておきたい。
法務局
法務省の地方支分部局の一つ。登記、公証、人権などに関する事務を担当する。また、その他の県庁所在地等には地方法務局が置かれている。さらに、法務局、地方法務局は、所管する地域内にその支局および出張所を置いていて、全体では全国で約500ヵ所の事務所が存在する。事務所の種類等によってその扱う事務の範囲が異なるが、不動産登記および供託に関する事務は、すべての事務所で取り扱われるため、事務所を一般的に「登記所」と呼ぶ(商業登記は、原則的に法務局または地方法務局のみで扱う)。なお、法務局以外の事務所を含めて、登記を扱う事務所を単に「法務局」と呼ぶ習慣もあるので注意が必要である。
保証人
債務者がその債務を履行しないときに、その履行をする責任を負う者をいう。保証人は、法的な行為能力があり、かつ、弁済する資力がなければならない。
ま行
マンション経営
マンションの一室またはマンション一棟物などを所有して賃貸する事業をいう。不動産投資として実施されることがある。
マンスリーマンション
おおむね1ヵ月単位で賃貸借される住宅。一般に、家具や基本的な生活品が備えられ、簡易な手続きで入居できる。
民泊
旅行者等が一般の住宅に宿泊すること。
無効
法律行為から当事者の意図した法律効果が生じないこと。
無効な法律行為は取り消しが可能である法律行為とは異なり、
当事者の一定の行為(無効の主張)を待つまでもなく、
最初から法律的効果を生じないので、誰に対してもまた誰からもこれを主張しうるのが原則。
メゾネット
メゾネットとはフランス語で「小さな家」を意味する「maisonnette」が語源です。上下2層にわたる住戸の事を言います。
広い空間を確保出来るので一戸建てのような内部空間を作ることが出来る。
木造軸組工法
在来工法とも言われている。
特徴としては次の事が挙げられる。
1.鉄筋コンクリート製の「布基礎」(連続フーチング基礎)を採用し、土台と布基礎をアンカーボルトで緊結する。
2.筋かいを入れて、プレート等で止めつけることにより、軸組全体を安定させる。
3.壁材に構造用合板を採用する等により、壁に強度を与える。
4.その他、材の接合部(仕口)に多様な金物を用いて、軸組全体を補強する。
これらの工夫により初めて構造的に強い木造建築が可能になった。
盛り土
傾斜のある土地を平らな土地にするために、土砂を盛ること。
宅地造成工事規制区域の中にある宅地において、一定規模を超える規模の盛土をする場合、着手する前に知事等の許可を受ける事が必要。(宅地造成等規制法第8条参照)
や行
家賃債務保証
住宅の賃貸借契約にあたって、家賃債務を担保するために求められる保証。一般的には連帯保証人を立てるが、それに代わって、家賃滞納の場合に一時的に立て替え払いするサービス(家賃債務保証サービス)が活用されることもある。
家賃保証会社
賃貸住宅の賃借人が負う家賃支払債務について、連帯して保証する会社。
床面積
建築物の各階において、壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の面積をいう(建築基準法施行令2条1項3号)。
ユーティリティ
家事作業のための部屋。
洗濯、アイロン掛け、ミシン掛けなどの多目的に使うため作業台を設置することが多い。
ほとんどが家事動線の便利がよい台所や洗面室などに隣接して設けられる。
用途地域
都市における住居、商業、工業といった土地利用は、似た様な物が集まっていると、効果的な活動を行う事ができます。
そこで都市計画では都市を住宅地、商業地、工業地などいくつかの種類に区分し、これを「用途地域」として定めています。
現在は13種類の用途地域があります。
住居系用途地域・・・第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域、第一種住居地域、第二種住居地域、準住居地域、田園住居地域
商業系用途地域・・・近隣商業地域、商業地域
工業系用途地域・・・準工業地域、工業地域、工業専用地域
ら行
ランニングコスト
建物や設備などを維持管理するための費用。建物でいうと建築費用が【イニシャルコスト】これに対して維持管理費用が【ランニングコスト】。
リノベーション
新築を除く改造工事を総称してリノベーションという。
増築・改装・改修・模様替え・設備の取り替えがそれにあたる。
ルーフバルコニー
マンションで下の階の住人の居住スペースの屋上にあたる部分を、
上の階の住人のバルコニーにする事をいう。
かなりのスペースを確保出来るのが特徴。
礼金
建物の賃貸借契約を締結する際に、借主から貸主に対して、謝礼として支払われる金銭をいう。
契約が終了しても通常、借主に返還されない。
レインズ
レインズ(REINS)とは、Real Estate Information Network Systemの頭文字を並べた名称。
国土交通省が企画し、不動産情報の標準化・共有化を目的に作られたネットワーク。
レインズでは標準化された不動産情報が登録され、
ネットワークを通じて不動産業者に公開されます。
連帯保証人
保証人(債務者が債務を履行しない場合に、その債務を債務者に代わって履行する義務を負う人)のうち、債務者とまったく同じ義務を負う保証人をいう。
ロードヒーティング
路面下に電熱線や温水管を埋設して加熱し、
融雪や凍結を防止すること。
寒冷地で使用されているが、維持費用がかかる。
わ行
ワンルーム
一部屋で構成する住戸又はその間取りをいう。居室(リビング)、浴室・トイレ、キッチンを備えている。英語でOne-roomとつづれるが、意味上は和製英語である。
まずは、お気軽にお電話ください。
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